映画ごった煮ブログ

【雑記】映画『ジェントルメン』は延期なし?公開に踏み切る理由を考えてみる

明日、5月7日(金)ある映画が公開予定です。
その作品とは『ジェントルメン』
シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネーム U.N.C.L.E.』、『アラジン』などで監督を務めたガイ・リッチーが放つ痛快エンターテイメント作です。
マシュー・マコノヒーチャーリー・ハナムら、イケてるダンディーな男たちがキャスティングされていることも魅力のひとつでかねてより期待の掛かっていた一作でした。


しかし、コロナの影響で東京に緊急事態宣言が出され、その影響で『ゴジラvsコング』(5/13公開予定)が延期になるといったこともあり『ジェントルメン』もまた公開延期が噂されるように。
「今日なのか?明日なのか?」と、怯える日々が続き……気が付けば今日5月6日を迎えました。
ご存じのように現在進行形で、東京には緊急事態宣言が発令中。11日に解除予定も、延長する説が濃厚となっている状況です。
当然、映画館にもその影響は出ており、都内の映画館は営業休止となっています。


それなのになぜ『ジェントルメン』は公開に踏み切るのか、今回はそこについていろいろと考えてみた雑記です。


①そもそも公開が遅れまくっている

まず気になったのがこの作品の日本公開の遅さ。
本作は製作国にアメリカとイギリスが携わっていますが、この2ヵ国では既に上映がされています。
その公開日が、イギリス2020年1月1日アメリカ2020年1月24日
1年期間ズレてません?」と言いたくなる公開時期ですが、間違いはありません。
もちろんぶっちぎりの更改の遅さで、アジア圏の中国や韓国も2020年2月頃に公開済です。
一番直近はイタリアの2020年5月7日。丸一年前です。


ここまで遅くなった理由で考えられるものを挙げるなら、やはりコロナによる影響。けれど、これまで公開延期のニュースなんてなかったし、なんとも言えません。
あるとするなら「2020年1月に公開→評価を見てから日本の配給が動くつもりがコロナで公開できない状況に→今まで温めていました」という流れ。
どうにしても他の国と比べて大きく遅れてしまったのは事実。
ちなみに、ガイ・リッチー監督は早くも次の監督作を撮り終えてしまい、その作品『ラース・オブ・マン』は、アメリカ本国で明日5月7日に公開予定だそうです。(これに合わせたいのも理由なのか?)

②競合作があまりない

最近、映画ニュースで『名探偵コナン 緋色の弾丸』の新作が3週連続で動員数1位を記録したと報じられていました。
他にも『るろうに剣心 最終章 The Final』が初週(4/23~25)で興行収入7.45億円を記録したことが話題となっています。


これだけ見ると、ライバル作は多いように思えるでしょう。
しかし、5月7日週には『名探偵コナン』は4週目に、『るろうに剣心』は3週目に突入。それを考えれば洋画という層の違いも考慮して十分に戦えると判断できます。
では、洋画はと言えばビッグタイトルは3月26日の『モンスターハンター』から公開はされていません。ガラ空きです。


最もネックであったであろう作品が、5月13日の『ゴジラvsコング』でしたが、この作品がまさかの延期。むしろこれはチャンスですらあります。
逆に、延期をしてしまうと『ゴジラvsコング』とのバッティングはもちろん、既に予定されている作品との兼ね合いも考えなくてはなりません。
東京などの緊急事態宣言の出された地域は、別に公開中止というわけでもありませんし、解除後に公開することを考えればそこまで損失もないかと思われます。(「見れるなら少し待ってもいいか」という人は少なからずいるでしょうし)


そうした興行的点を見ても、時期としては意外と悪くないのかもしれませんね。

③単純に配給会社が早くやりたい

都内を初めとした数県に緊急事態宣言がされている現状ですが、映画の上映が禁止あるいは取りやめにするよう促す動きがあるわけではありません。裁量は配給の考え次第です。


そこで見ておきたいのがこの作品の配給会社。
本作は、キノフィルムズが配給を担当しています。
今年ではマイケル・ケイン主演作『キング・オブ・シーヴズ』を1月に公開させました。(こちらも2018年9月にイギリス本国で公開されているというクッソ遅れている作品)
で、そのキノフィルムズ担当する作品では、本作は「今年の目玉作品」のひとつだと言えます。
特に洋画においては今年一番ヒットが予測される作品だけに、できるだけ早い段階で公開したいのではないかと考えられるんですね。


また、キノフィルムズ配給作で前回公開したのが、大泉洋主演の邦画『騙し絵の牙』
この作品は3月26日に公開されており、現在はほとんど公開終了の時期です。
そのため、キノフィルムズとしては『ジェントルメン』を公開し、配給作をつないでおきたいのではないかと考えられます。(現に、配給作が終わる頃に次の配給作を公開していますし)

大衆の「早く見たい」という声、配給会社の「早く公開したい」という意思、この2つが5月7日の公開に拍車をかけているのかもしれません。


公開はほぼ確定?

ここまで『ジェントルメン』が公開されるであろう可能性を挙げてきました。
そして、最も早く情報が上がるであろう公式サイトを見てみたところ「劇場情報」の欄では、東京が「近日公開」になっているのに対して、他の劇場は「5/7~」という表記になっているではないか……!。
やはり、公開に踏み切る気なのかもしれません。
少なくとも深夜0時を超えてしまえば延期にすることはほぼ不可能。公開が現実味を帯びてきました。
『ジェントルメン』の公開はどうなるのか、公開前からいろいろと注目してしまいますね。