映画ごった煮ブログ

【雑記】とうとう明日!アカデミー賞開催!

4月26日(月)、とうとう映画の祭典アカデミー賞が開催されます。(現地では4月25日)
本来、3月1日に(2月28日)開催される予定でしたが、コロナの影響もあり延期。
その待たされた分があっただけに「いよいよか!」という思いが強いですね。


さて、そんなアカデミー賞。延期以外にも今回は未曾有の事態が多いです。
例えば候補作。
近年、サブスクリプション―――中でもNetflixの躍進は凄まじく、それが「果たして映画と呼べるのか?」という論争を巻き起こしたりもしていました。
今年はそのNetflixから35部門ものノミネートがされているというのですから驚きです。
特にNetflixの『Mank/ マンク』、『シカゴ7裁判』はNetflix人気を象徴するかのようで、前者が10部門、後者が6部門にノミネート。しかも両者作品賞に名を連ねているという状態です。
それもそのはずで、今年は劇場公開された作品がそもそも少ない。
それだけに、候補作がサブスク関連に偏るというのは必然的と言えるでしょう。
近年のサブスク人気に、コロナによる巣ごもり需要も重なり、予想不可能な展開が起きていますね。


もうひとつ未曾有なのが開催方式。
これまでのアカデミー賞では、ハリウッドにあるドルビー・シアターで行われてきました。
それが今回は、ドルビー・シアターに加えて、ロサンゼルスのユニオンステーションの2箇所に分けて開催するとのことです。
この、ユニオンステーションは、普通に駅として使われている場所らしく、当日はその一部を会場にするのだとか。一体どのような作りになるのか後々でも知りたいです。


また、出席者はリモート参加とのこと。
規模はどれくらいか分かりませんが、事前に受賞者が分かるようなことを禁忌としているアカデミー賞ですから、平等を期すためにも候補者全員会場or全員リモートの形を取るのでしょう。(候補者は全員会場で、その他関係者はリモートかな?)
けれど、リモートといえば接続不良がお約束。
ハプニング続出の事態に陥らなければいいですが……
なんにしても、今回の授賞式は手探りな要素ばかり。
今回の成功、失敗を踏まえて来年以降のアカデミー賞はガラリと様式を変えてくるかもしれませんね。




と、いうわけでとうとう間近に迫ってきたアカデミー賞授賞式。
一体、どの作品で誰がその栄冠を手にするのか楽しみです。


ちなみに、このサイトで予想とかはやらないつもりです。
なんだか予想してハズしてしまうと他の作品(or人)の授賞を素直に喜べなくなってしまいますからね。
一喜一憂よりもその場の雰囲気を楽しみたい授賞式は、明日4月26日開始です。

【雑記】死霊館最新作のタイトルがダサすぎる件。全ては妖怪のせいなのね

アナベル人形や修道女など、ホラー界でユニバースを展開してきた『死霊館』シリーズ。
先日、ついにそのシリーズ第3作目のタイトルが明らかとされました。


その名も『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』!


……は?何このタイトル?
初めて見たとき目を疑いましたよ。時期が時期ならエイプリルフールネタかと思うくらい。
しかし、どうやら本気らしい。パロディ映画でもなければ、タイトルを真似た粗悪品というわけでもなく正統続編。
一体誰がこのタイトルを提案し、誰がGOサインを出したのか……


そう思って原題を調べてみると『The Conjuring: The Devil Made Me Do It』
前半の『The Conjuring』は、『死霊館』に当たり、後半の『The Devil Made Me Do It』は『悪魔が私にそれをやらした』となります。
なるほど、どうやらニュアンスとしては原題に近いらしいです。
いや、しかしもっと何かいい意訳はなかったものか……
例えば『悪魔の仕業』で単語で締めるとか『死霊のえじき』を文字って『悪魔のえじき』とか、パッと考え付くだけでも『悪魔のせいなら、無罪』よかマシなタイトルは出てきます。


こうして考えてみると、思い至るのは配給のインパクト狙い。
そもそも手抜きでいくなら直訳そのままの方がまだ収まりがいいです。
あえてそうせずに句読点までつけてダサく仕上げたのはもうインパクト狙いしか考えられません。でなけりゃ会社にふんどし一丁で行くようなセンスのズレた人間に任せたのか。
『新感染』シリーズのようなインパクトを狙ったのかもしれませんが、あまりにもダサすぎて作品の質を落としかねない勢いとなっていました。


とはいえ、チャンスはまだあります。
あまりにも不評なタイトルはちょくちょく変わる傾向にあるからです。
最近だとガイ・リッチー監督の『キング・アーサー(2017)』
もともとは『キング・アーサー 聖剣無双』というタイトルでしたが、これが不評であったことから変更に。
今回の『死霊館』と比べればずっとマシなタイトルだと思いますし、これなら変更は十分にあり得るのかもしれません。


そんな期待を抱きつつ、2021年秋の公開を待つことにしましょう。

【雑記】10年越しの奇妙な偶然!「何者でもない主人公」の物語

「Mr.Nobody」(ミスター・ノーバディ)、それはその人物が何者でもないことを表す言葉です。
現実ではあまり使わないかと思いますが、映画ではちょくちょくそのフレーズを聞くものです。
最近だと『ワイルド・スピードSKY MISSION』以降、シリーズに登場しているカート・ラッセルが演じる役がミスター・ノーバディでした。
このフレーズ、捉え方によっては「無個性な人物」というマイナスな取り方も、「スパイのような素性の不明な人物」というプラスな取り方も出来るような気がします。
その使い分けのしやすさが映画に生かしやいために使われる機会が多いのかもしれませんね。




さて、本題ですが、先日その「ミスター・ノーバディ」をタイトルに冠する作品の公開日が決定されました。
ボブ・オデンカーク主演による『Mr.ノーバディ』という作品で、公開日は6月11日の予定。


注目なのは『ジョン・ウィック』の生みの親である脚本家デレク・コルスタットが脚本を、シリーズ通して監督や製作総指揮にあたっているデヴィッド・リーチが製作に名を連ねていることでしょう。
そのためストーリーも「家族からも疎まれていた冴えない中年のおっさんが実はヤバい奴で、ある日ブチ切れて裏社会をもぶっ潰す存在として暴れだす」という『ジョン・ウィック』を彷彿とさせるもの。
アクションもガッツリあるようですし、これはもう『ジョン・ウィック』の再来と言っても過言ではないかもしれません。


監督にあたるのは、2015年に『ハードコア』で全編一人称視点のアクション映画を作り上げたイリヤ・ナイシュラー。
エッジの効きまくった作品を作っていた監督だけに、次回作が期待される監督でしたがここで現れるとは!
予告編を見る限りだと今作でもそのエッジを効かせた演出をバンバン放り込んでいるみたいですし、持ち味を最大限引き出しているのではないかと思います。




もうひとつ紹介したい作品が、今度は既存の映画。
時は10年前に遡り2011年4月。ある映画が公開されました。(製作は2009年)
その名も『ミスター・ノーバディ
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督(『神様メール』の監督)、主演ジャレッド・レトで実現したSF映画です。
当然ながら、上で紹介した『Mr.ノーバディ』とは関連はありません。ただひとつ「何者でもない男」を題材にしている点を除けば。
こちらの作品は、2092年を舞台に、年を取らなくなった人類の中で生きる118歳の男ニモが"選択しなかった過去"を回想から振り返るという内容。要は「シュレディンガーの猫」のあり得なかった未来の蓋を開けていく映画です。
今度公開する『Mr.ノーバディ』が頭を空っぽにして見られる娯楽作なら、こちらの『ミスター・ノーバディ』はガッツリ頭を使わされる難解作と言えるでしょう。
百聞は一見にしかず。「我こそは難解映画のプロぞ!」と思う方はぜひ見てみてください。

【雑記】ネットの民度は変化した?5年の歳月から見た『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』!

5年というのは結構な期間です。
小学生ならだいたい中学生(1年生なら6年生)に、中学生は高校生に高校生は大学生に、大学生は社会人に、といった感じでその期間の間にひとつ転換期を迎えているものです。


で、時は5年前に遡り2016年。
この年に製作された作品で触れておきたいのが『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』です。
日本公開は2017年の1月なのですが、最速アメリカでの公開は2016年の7月ということもあり、撮影時期とかを踏まえるとだいたい5年前くらいに当たります。
この作品、ざっくり説明すると「SNSでバズりたい若者たちが与えられるミッションに挑むも、どんどんエスカレートしていく」といった感じ。
踏切に寝転んだり、目隠しバイクで疾走したりと、刺激的な行為の数々はエンタメ作として面白かった記憶があります。
SNSを題材に使っていただけに、親近感を覚えると同時に「ありえるかもしれない」という想像力を掻き立てられたものです。


で、この作品を通して見たいのが現在2021年との差。
2016年当時と比べると、意外とそこまで変わっていないような気がします。
当時は「数年後には本当にこんな遊びが流行るのかも」とか思ったりしたものですが、5年経った今でも、そこまで大きな変化を見せているようには思えません。
もちろん、バズりたいがためにそこそこアホなことをする連中は現存していますが、それが5年前と比べて過剰になったかと言ったら首を捻る状況です。


逆に、2011年から2016年の5年間の変化はかなり大きなものであったと思います。
アンダーグラウンド層への進出が増え、スラングが流行り、インターネット・ミームはより身近なものとなりました。
Twitterに、アルバイトが奇行をアップするバイトテロが流行ったのも2013年頃のこと。
ネット界への進出のハードルが下がっていくに比例して、その民度もどんどん下がっていった5年間であったと思います。
その大きな変化を与えたのはたぶんスマートフォンの普及なのでしょうが、まあそれは置いときましょう。

そんな激動の5年間と比較すると2016年から21年はそんなに大きな変化はなかったように思えます。
しかし、考えてみると先に挙げたバイトテロは定期的に置き続けていますし、バズりたい欲で奇行に走る人々は減っていることはありません。(むしろ増えている?)
そこで思うのが、ネットの民度は既に底打ちしているのではないかということです。
もはやネットで手軽にアップできる行為は既に限界に達しており、これ以上悪くなりようがないのではないでしょうか。
それこそ、殺人などの犯罪行為であったり、目隠しバイクのような自殺まがいの行為ならまだ過剰になり得るかもしれません。
しかし、人間は義務教育や人とのコミュニケーションを通して「法を超えること」、「命を粗末にすること」には抵抗を覚えるものです。
承認欲求>命な人間はそうそういるもんではありませんからね。(たまにいるのは恐ろしい話ですが……)
少なくとも、5年という期間ではそうした倫理観が崩壊するに至るまでの大きな変化が起きることはありませんでした。
果たして次の5年はどうか……?底打ちしていることを祈るばかりです。




さて、今回こうして『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』を取り上げたのは『ガンズ・アキンボ』という作品の作風(というか設定)が近しいものにあって思い出す機会があったためです。
『ガンズ・アキンボ』は日本公開こそ2021年ですが、製作は2019年で『NERVE/ナーヴ』からはだいたい3年後の取り組み。
SNSと人の持つ承認欲求との関係を描いた作品は、まだまだ新鮮味のあるテーマだと言えますね。

【雑記】『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』がとうとうお披露目!……って劇場公開は?

つい先日、前々から話題となっていた『ジャスティス・リーグザック・スナイダーカット』が、リリースされることが明らかとなりました。


「『ザック・スナイダーカット』って何ぞや?」という方にざっくり説明。
2017年に公開された、スーパーマンバットマンが集まったDCユニバース作品『ジャスティス・リーグ
この作品は、そもそもザック・スナイダーが監督を務めていたのですが、娘の訃報から降板することに。
後を継いだのは、MARVELユニバース作品『アベンジャーズ』でもメガホンを取ったジョス・ウェドンでした。
評価は上々ではあったものの、スナイダー自身としては消化不良であったのは事実。
そんなスナイダーが自らのやりたかったことを全て詰め込んだのが今回の『ザック・スナイダーカット』となるわけです。


その上映時間はなんと242分!(4時間2分)
オリジナル版が120分(2時間)であることを考えると倍にもなっているという衝撃です。
しかし、新規に撮ったシーンは4,5分らしく、ほとんどは既存の撮影シーンを編集したものなのだとか。(スナイダー監督自身のインタビューから)
いったいどんだけ撮り貯めていたのか……
DCユニバースには欠かせないあのキャラも参加しているらしく、サプライズには事欠かない内容にはなっていそうです。


そんな『ザック・スナイダーカット』は、5月26日㈬にデジタル配信、6月25日㈮にパッケージ版がリリース予定。
1ヶ月近くデジタル配信が早いという優遇のされようは、パッケージ版が好きな私にとっては少し思うとこもあります。
とはいえ、パッケージ版には28ページのコミックブック(ジェフ・ジョーンズ×ジム・リー)、キャラクターポストカード7枚、(おそらくAmazon限定?)ミニポスターと、パッケージ版ならではの特典が充実しているのでいう事なし!
ちなみに、3000セット限定でスチールブック版も生産。予約できたけれど果たして本当に届くのか心配です。
今は在庫切れになっていますが、たまーに在庫が復活しているらしいのでポチポチしていたら予約できるかもしれません。


で、こうなると気になるのが劇場公開の有無です。
日本では残念ながら劇場公開される予定はまったく噂すら挙がっていません。残念です。
では海外はどうなのかというと、リリース前(アメリカなどでは3月18日時点でリリース済み)にはIMAX公開の噂(ただの期待?)もあったようなのですが、蓋を開けてみればネット配信でした。
そもそも今回の配給である「HBO Max」は動画配信サービスを商売としている分かりやすい例だと「Netflix」のような会社なわけで、そう見ると劇場公開がないのも頷けるかと思います。
とはいえ、「Netflix」が劇場公開をしているのも事実であり、望む声が多ければ劇場公開の可能性もあるのかも……?


とにもかくにも、まずは日本でのリリースでその面白さを体感してからの話ですね。