「SAW」シリーズ――それはジェームズ・ワン監督の出世作であり、日本でも大ヒットを飛ばしたスプラッター映画。
2004年の第1作から毎年続編が製作され、2010年には第7作『ソウ ザ・ファイナル 3D』で一度完結。その後、外伝的扱いで2017年『ジグソウ:ソウ・レガシー』、2021年『スパイラル:ソウ オールリセット』と製作されました。
そして2023年9月29日。第10作目となる『Saw X』が全米で公開。週末3日間で興行収入1800万ドルを記録し、興行収入ランキングでは2位を獲得しました。(ちなみに製作費は1300万ドル。成功と言って遜色ない結果)(さらにシリーズでは『ソウ ザ・ファイナル 3D』以来、最高のオープニング記録)
と、前置きを色々書いてきましたが、言いたいことは一つ。
日本公開はいつなのか?
そもそもホラー映画、ひいてはスプラッター映画は日本で公開するのに足踏みしがちです。
しかし、こと「SAW」シリーズにおいてはファンなら知っての通り全ての作品が公開されてきました。
ここで一つ調査。これまでのシリーズ作は、どれくらいの期間で日本公開されてきたのか。
以下がその結果になります。
タイトル | 米国公開日 | 日本公開日 | 公開まで |
---|---|---|---|
ソウ | 2004年10月29日 | 2004年10月30日 | 1日 |
ソウ2 | 2005年10月28日 | 2005年10月29日 | 1日 |
ソウ3 | 2006年10月27日 | 2006年11月18日 | 22日 |
ソウ4 | 2007年10月26日 | 2007年11月17日 | 22日 |
ソウ5 | 2008年10月24日 | 2008年11月28日 | 35日 |
ソウ6 | 2009年10月23日 | 2009年11月6日 | 14日 |
ソウ ザ・ファイナル 3D | 2010年10月29日 | 2010年10月30日 | 1日 |
ジグソウ:ソウ・レガシー | 2017年10月27日 | 2017年11月10日 | 14日 |
スパイラル:ソウ オールリセット | 2021年5月14日 | 2021年9月10日 | 119日 |
Saw X(仮題) | 2023年9月29日 | - | 108日(現在) |
見て分かるように、序盤の頃はほぼ米本国と同時公開されてきました。
『ソウ3』以降、少し差が出るようになってきますがそれも1ヶ月前後の遅れ。ホラー・スプラッター作としてはかなり優遇されているのではないかと思います。
一気に違いが出たのが『スパイラル:ソウ オールリセット』
なんと119日もの期間を開けての公開となりました。ただこの場合、『スパイラル~』の期待値が低いというよりも前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』の興業が思ったより振るわなかった結果ではないかと思います。
で、件の『Saw X』。現在(2024/1/15)108日が経過しております。
「まだ『スパイラル~』までは行ってないじゃないか!」と思われる方もいるかもしれませんが、あちらは119日目には公開。つまりはそれ以前に公開日は決まっていたわけです。(2021年6月10日に日本公開のニュース記事が上がっていました。だいたい3ヶ月前ですね)
冒頭にも書いた通り、『Saw X』はまだ公開日すら未定。つまり、最長記録更新はもう決定していると言えるでしょう。
さらに情報が一つ。
米国では『Saw XI(原題)』の公開日が2024年9月27日に決まりました。
まだ監督やキャストの情報などは明かされていませんが、明確に公開日を知らせる当たり、もう製作は動き出しているのだと考えられます。
まるで往年のシリーズを思わせる毎年公開のペース。期待せずにはいられません。
しかし日本では10作目すらまだの状態。完全にブームに乗り遅れてしまっているわけですね。
日本でも愛されてきた(ハズ)の「SAW」シリーズ。一体、今後どのような動きになっていくのでしょうか。
その進退に注目したいですね。